2015年11月05日

加工肉・赤肉の発がん性に関する関連団体の見解

去る10月26日に世界保健機関(WHO)の専門機関である国際がん研究機関(IARC)が
加工肉について「ヒトに対して発がん性がある」と、
また赤肉については「おそらくヒトに対して発がん性がある」と発表しました。

これに対しては日本国内の各種機関団体が見解を発表しています。
ここでは代表的な機関の発表へのリンクを紹介します。
一読された上でご判断いただければ食肉加工に携わる者としてはうれしく思います。

・ 国立研究開発法人 国立がん研究センター
赤身・加工肉のがんリスクについて

・ 一般社団法人 日本食肉加工協会他 (PDFファイルをダウンロードします)
加工肉に関するIARCの発表について

・ 内閣府食品安全委員会
「red meat」と加工肉に関するIARCの発表について


それぞれの発表の内容を要約すると、
確かに加工肉に発がん性のリスクはあるが、
どれだけ食べるとリスクが上がるのかが、
IARCの発表では明確ではない。
しかも日本人の加工肉の消費量は
調査対象となった欧米に比べてかなり少ないため、
通常の摂取ならば問題ない、というところです。

弊社にも何件かお問い合わせをいただいています。
「鎌倉ハムさんは無添加だから大丈夫よね」という内容ですが、
IARCの発表では加工肉の中の何が原因かを特定しておらず、
発色剤を使っていない弊社の製品とて例外扱いはできないようです。

ただ、すでに述べましたように日本人の加工肉の摂取量は概して少ないので、
あまり気にされなくてもよいのではないかと筆者も思います。
ツイッターでは「ベーコンのない人生なんて意味あるのか」などとつぶやかれているようです。
過ぎたるは及ばざるがごとしで、適量をわきまえてお楽しみいただければうれしいです。

  
Posted by 鎌倉ハムクラウン商会 at 14:30Comments(0)食の安全