2013年03月28日

新入社員研修

今年も新入社員を迎えました。
今年は高卒を8人採用しました。
弊社では去年が9人、一昨年が7人と、毎年多くの新卒者を受け入れています。
「経験者募集」で人材育成のコストを削ることなく、
できるだけ多くの若者を雇うというのは、企業の社会的責務でしょう。

先々週から若者たちは研修を受けています。
こちらは研修初日、筆者の講師による座学で、
豚肉やハム・ソーセージの基礎知識、この会社と得意先の紹介です。
研修初日で緊張している上にたくさんのことを教わるので大変です。
話の内容をほとんどおぼえられないのではないでしょうか。


こちらは2日目の衛生講習。
ライオンハイジーン(株)様より講師をお迎えして、
ウィルスや雑菌が食品製造にもたらす影響や、
普段私たちの身体がどれだけ菌に汚染されているか、
またそれを防ぐための手洗いのことを学びました。


こういうスライドを見たら素人の方はびっくりでしょうね。
ネイルでおしゃれされている方、お気をつけください。


トイレに入ったら手を洗いましょう。


そして、毎年恒例のATPふきとり検査です。
この検査は検体(ここでは人の手)がどれだけ汚れているかを見ます。
(菌数を測る検査ではありません。)

ATP(アデノシン三リン酸)とは、すべての生物が細胞内に持っているものです。
人の手あか、皮膚の細胞の死んではがれたもの、汗などにも含まれていて、菌のえさとなることから、
ATPの値は汚染の可能性の目安となります。

まずは手を洗う前の検体を取ります。


そして普段どおりに手を洗ってもらいます。
「普段どおり」にやれと言われても、こういう場なのでだれもが「ていねいに」洗います。



再び検体を取ります。


そして結果は、


そう、「ていねいに」といっても、みんな手のひらや手の甲といった、
普段洗う場所を念入りにやってしまいがちなのです。
指先や手首、親指には意識がいっていませんでした。

でも大丈夫。
講師の方の実技とうちの品質管理担当による補習の後では、
みんな正しく洗えるようになり、無事現場研修に入れました。



明日(3/29)は辞令交付、土曜日から本格的に働くことになります。
みんながんばれ。

  ☆     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆

正しい手の洗い方ですが、
花王さんのホームページにおもしろいものがありました。
あわあわ手あらいのうた



これはわたしたちが工場に入る際の手洗いの手順とほぼ同じです。
わたしたちの方ですと、これに加えて爪ブラシも使って手をきれいにします。
また、ふつうの石けんで洗った後に逆性せっけんも使って殺菌を行います。
ご家庭でそこまで揃えるのはたいへんでしょうから、
爪を短くして、この「あわあわ手あらいのうた」にならって手を洗えばいいでしょう。


  
Posted by 鎌倉ハムクラウン商会 at 15:26Comments(0)その他